新井素子FC「宇宙魚」会報　第13号

表紙

蛭児神建の描いた新井素子さんのイラスト（本池氏提供）

漫画：横浜素子さんサイン会レポート（by 杉山泉）

1983年5月14日、横浜にて行われたサイン会の模様。15:00～16:00が高島屋5階書籍売り場、16:30～17:30が横浜駅西口地下街の有隣堂ダイヤモンド店というスケジュールだった。

高島屋でのサイン会が16:20頃までかかってしまった。そのため有隣堂への到着が遅れてしまい、店の人がオロオロしていたらしい。

高島屋では『二分割幽霊綺譚』か『まるまる新井素子』を買わないとサインがもらえない。作者はお金がなかったのでどちらも買えなかった。

過去にバイトしていた有隣堂では持っていなかった文庫本（『あたしの中の……』）を買い人事課長の許可を得て列に並んだ。色紙にサイン（一緒にネコの絵を頼んだ）してもらうことができたが、色紙へのサインは自分以降禁止された。

あちこちで新井素子ファンの友達の輪が拡がる光景が見られた。

高島屋も有隣堂も、社員が新井素子さんのことを知らなかった。有隣堂の社員がその人気に驚いていた。

サイン会に並んだファンは全部で400人近くいたらしい。

欄外情報：次回のお茶会は7月24日／現在発売中の『オリーブ』に新井素子さんが登場（何号かは不明）

作品評：『二分割幽霊綺譚』

五通掲載（岡本純子・中村泰宏・西村仁美・蛸井潔・村上真生）

連載小説：「練馬大戦」中編（by 江波戸博之）

イラストは岡本純子。

DATECON-4レポート（by 蛸井潔）

1983年4月30日～5月1日にかけて行われた第6回みちのくSF祭り「DATECON-4」のレポート。

オープニング・コスチュームショウの幕間に「新井素子の蛇おどり」が行われ、客席を練り歩いた。製作は蛸井。（解説イラストあり）

筆者は仙台SFクラブ「スコーピオン」と東北大学SF研究会に所属。SF研会誌の売り子をやったが全然売れず、逆に隣で古本を売っていた人から「ネプチューン」掲載の『S-Fマガジン』（註1）と「グリーン・レクイエム」掲載の『奇想天外』（註2）を買ってしまった。

ページの片隅に中村泰宏の小レポートあり。

いろいろおたより

八通掲載（松村兼人・阿部正道・矢治瑞穂・篠塚かおり・西出英子・大御和子・角田啓示・西村仁美）

メーデー・レポート「Ｑくんのめえでえ」（by 上西健二）

メーデーで使用する御輿に新井素子さんやクラリスやラムやミンメイを描いた。

あらいもとこじょうほうこうかんひろば「AMIES」（by 篠塚かおり）

前の原稿を書いてから一ヶ月しか経っていないのでネタがない。

テレビ・ラジオ情報

『SFイズム』7号の「覆面座談会」で『・・・・・絶句』は千枚を通り越して上下二冊になるんじゃないかと書いてあった。

編集後記（by 本間雅敏）

次号14号はアンケート集計報告をメインにする予定。8月第1週には発行したい。

第15号では「新井素子論」特集をする予定。原稿を募集中。締切は8月15日。

アニメ「フクちゃん」に登場する友達のクミちゃんの顔が大原まり子。

近畿圏でのお茶会の幹事を募集（by 松岡研）。

イラスト

Akira（土本由起子）・あたによしまさ（中村泰宏）・村上真生・岡本純子・明日香今日子・上西健二

管理人註釈

（註1）『S-Fマガジン』1981年1月号のこと。
（註2）『奇想天外』1980年9月号のこと。
（註3）「星へ行く船」を朗読したのは5月24日の放送だった（→松本伊代のチャレンジ名作ライブラリー）。1月頃に「グリーン・レクイエム」が取り上げられたとのことだが、こちらは詳細不明。