「喫茶・素子の部屋」での研究発表のために作成した資料より。
昨年（1989年）11月17日に発足したわが素研は、研究活動の第一段として「素研11月の公式参拝」をその月の25日に行いました。
参拝地は作者の母校であり、『……絶句』上巻でも登場した立教大学と、『いつか猫になる日まで』の主な舞台となった石神井公園です。
この行事を敢行するに当たり、当日の行動計画と必要な予備知識をまとめた「しおり」を作成しました。以下がその内容です。
集合場所と時間
- 集合場所：池袋・芳林堂書店前 （雨天の場合は芳林堂書店２Ｆ）
- 集合時間：PM1:30〜PM1:40
注意事項
えっと、注意事項です。
この参拝は、非合法なものになるので、学内で何らかの事故などがあったとしたら全面的に我々が悪いことになります。
学内では、単独行動し学食内でのみ、集結します。
もし、学内で守衛等に捕まったとしても、助けません。全くの個人として対処してください。目の前で捕まったとしても、知らないふりをします。
また、決して素研の名前、存在を明かすようなことは、してはなりません。
まちあわせ等の上限は、その時、その時で決めますが、15分だと考えていいでしょう。遅れた人間は、見捨てて、次の行動に移ります。そこを考えて次の行動に先回りするのがよいでしょう。
それでは、時計を合わせましょう。
そして、素研のみなさんに。うまく、食堂で会えるとうれしいのですが。
もし、もし会えたとして、そして……。
もし、ご縁がありましたら、石神井公園で、また、お目にかかりましょう──
1989年11月 新井素雄
※学生らしいかっこうをしましょう。パンクス不可。
※頭の中に小説をイメージしましょう。
参照する小説・エッセイ・その他
立教大学について
- 『星へ行く船』所収「雨の降る星遠い夢」P.211（"いちょう"についての記述をチェック）
- 「いちょう」（「TODAY '81年2月号」タイトルどおり、いちょうについてのエッセイ）
- 『・・・・・絶句（上）』（主人公の素子さんが通う大学として登場してくる）
石神井公園について
- 『いつか猫になる日まで』（石神井公園が小説の主要な舞台となっている）
- 『まるまる新井素子』（石神井公園で撮影された素子さんのグラビアが掲載されている）