奇想天外 1981年10月号

書誌情報

今号をもって第二期奇想天外は休刊しました。

新井素子関係の内容

《休刊特別座談会》「奇想天外」はSF界にナニをモタラしたのかナァ!?

休刊に当たり、「奇想天外が」SF界にもたらした功罪を振り返る座談会です。本文中に「奇想天外」出身の新井素子さんの名前が登場します。

P.122-123

編集長 中間小説誌というのはやはり、どうしても制約があって、ピュアなSFは載せにくい。そういうものをできるだけ取り上げたい、それから新人の発表の場ということですね。これも一般誌はある程度ネームバリューが出ないと使わないですからね。

伊藤 「奇想天外」の第二期というのは、SFを中心にやっていこうという路線を明確に打ち出して、六年続いた訳だけど、六年というのはけっこう長い期間だと思う。「奇想天外」の誇りうる新人というのも何人かいるよね。最近では谷甲州が出てきたけど、その前は新井素子……。

山田 夢枕獏は違うの。

鏡 そう。取り上げたのは「奇想天外」だよ。

P.128

鏡 それから新人をもっと出すべきだったんだろうね。

編集長 新人の発掘は時間がかかるんですね。それこそ新人賞をセンセーショナルにやればうまくいくかもしれないけれど、いい作家がみつかるかどうかは運もあるし。

鏡 新井素子を見つけたというのは、星新一の功績ですよね。新井素子って良いと思うもの。

山田 ある雑誌で最近好きな作家というのに新井素子、大原まり子、鏡明と並べて書いてあった(笑)

新井素子は「いつか猫になる日」で感心したの。これは小説の文体だと気付いて。星さんは最初から小説の文体だと言ってたんだよ。

編集長 そうそう。新しい文体だって。

鏡 みんなあれになっては困るけどさ。

山田 うん、一人いればいいんだよ。でも絶対新井素子の亜流が出てきそうだな。

読者コーナー:「スポンサーから一言」

イベント告知:「GATACON開催のお知らせ」(P.212)

ゲストに新井素子さんの名前があります。

今年も秋に〈ガタコン〉を行うことになりました。

大会慣れした人も初めての人もさわやかな秋の日をガタコンで過ごしてみませんか。

○期日 八一年十月十日、十一日

○会場 新潟県長岡市、成願時温泉長岡観光ホテル

○ゲスト 矢野徹、柴野拓美、風見潤、夢枕獏、スタジオぬえ、新井素子」(敬称略)

○主催 新潟県SFファン連合 実行委員長 桑原厚司

会員募集(1):「新井素子さんのファンクラブ「宇宙魚」結成!!」(P.212)

新井素子ファンクラブ「宇宙魚」の会員募集告知です。

会員募集中! 活動は年六回の会報発行。会費は年間千二百円です。新井素子ファンを自認なさる方は、ぜひご入会下さい。

会員募集(2):「『新井素子販売促進委員会』会員募集のお知らせ」(P.213)

新井素子ファンクラブ「販売促進委員会」の会員募集告知です。

新井素子さんのファンクラブ『販売促進委員会』では、8月発足へ向けて、会員を募集しております。新井素子さんをすこしでも有名にしようという会で会誌発行及び月例会を行う予定で宇s。

対象は福岡市を中心に、その近辺の方です。

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