JUSTICE FOR GIRLS.
昨年のＴＶアニメ化で「百合」を世間に浸透させ、アニメ第２期の制作も決定した『ゆるゆり』。これを起点に、百合界全体の歴史をさかのぼってみよう。
『ゆるゆり』は『コミック百合姫』に連載中の漫画です（2012年3月現在、単行本は7巻まで刊行）。各種メディアから編集部が「百合」と認定した作品が散りばめられた逆さ年表が掲載されています。
登場する作品は、『コミック百合姫』の前身である『百合姉妹』VOL.1（2003年刊）の記事「2003年度版百合作品セレクション 百合の花咲く7つの瞬間」が元になっており、新井素子さんの小説もありました。
P.13、1984年の項。
『風の谷のナウシカ』劇場公開／グリコ・森永事件発生／女子プロレスラータッグチーム『クラッシュ・ギャルズ』結成
久美沙織『丘の家のミッキー』（集英社）
新井素子『あなたにここにいて欲しい』（文化出版局）
1980年の項。
篠有紀子『アルトの声の少女』（白泉社）
氷室冴子『クララ白書』（集英社）
新井素子『いつか猫になる日まで』（集英社）
「百合の花咲く7つの瞬間」では『あなたにここにいて欲しい』は1987年に出版された文庫版が取り上げられ、『いつか猫になる日まで』の出版年が1979年となっていましたが、修正されています。（でも栗本薫の『レダ』は相変わらず文庫版が出版された1988年の作品となっていますね）
〈一ぽんさんから情報を頂きました。ありがとうございました。〉