略して「WON博」（わんぱく）という企画ページです。今回は「ジュブナイルSF映画館」と題して、日本のジュブナイルSFが映画化されたという設定で、架空のスタッフ、キャスト、ストーリーやポスター（イラスト）を紹介しています。その中に新井素子さんの『いつか猫になる日まで』があります。この作品がジュブナイルに分類されるかどうか議論が分かれる処だと思いますが、とりあえずP.26の映画の詳細を見てみましょう。
〈スタッフ〉
原作＝新井素子／製作・監督＝鷹端徒氏／音楽＝中田裕佳／美術＝稲田豊
〈キャスト〉
海野桃子＝奥田晶巳／森本あさみ＝宮代祐子／木村利明＝増見幸雄／水原誠＝正橋喬／ヴィス＝越川由衣
○カラー、一〇二分
〈ストーリー〉
二十歳の誕生日をむかえた海野桃子、通称もくずと森本あさみは、偶然会った高校の時の同級生とその友人に送られて、公園の中を歩いていた。と、その四人の頭上でＵＦＯ二機が宇宙戦をしているのを目撃してしまった。そのうえ、一機がすぐ近くに不時着してきたのだ。翌日、さらに二人の友人が加わって、ＵＦＯを調べてみると……。地球をめぐっての宇宙人たちの戦争をのっとって、六人の仲間が巻き起こす、抱腹絶倒の宇宙戦争、その中で描く、二十歳の女の子の青春賛歌――いつか猫になる日まで。
P.22にはポスターが1ページを使って掲載されています。誰が描いたのかは判りません。「猫になって日向ぼっこしてたいけど…今は宇宙戦争するんだもん」という惹句が書かれています。
P.310に掲載された「第8回星群祭開催のお知らせ」の中に新井素子さんの名前があります。
◎日時 七月二十六日（日）午前十時〜午後五時
◎場所 京大会館（京都市左京区吉田）
◎テーマ 「ＳＦ作法パート２」
◎ゲスト 荒巻義雄、柴野拓美、堀晃、風見潤、新井素子（敬称略） そのほか数氏と交渉中