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金色のミルクと白色い時計
書誌情報
【文庫】
- ［著者］大原まり子
- ［出版社］角川書店（角川文庫）
- ［発行日］1986/08
- ［ISBN］4-04-166801-8
- ［PAGE］289
- ［価格］420円
- ［表紙］オブジェ：丸山容爾／撮影：藤田義人／デザイン：高橋雅之＋Ｋ2
- ［備考］掌編集
収録作
- お話の缶づめ
- まな板の上の猫
- ストーリー・メーカー
- タイム・スリップオン・ガール
- 夜の聖少年少女
- サイコ・セラピー
- 太陽の黄金の……
- お手伝いの春さん
- 胃動理論
- まり子のMはモンスターのM
- 東京爆弾娘
- ゲンジツをＬＶ（ルイ・ヴィトン）につめこんで
- 白い手のマフラー
- 家憑き
- 強運にとり憑かれた男
- わたしに関する、うわさ
- 金色ミルクと白色(しろ)い時計
新井素子関係の内容
「まり子のMはモンスターのM」にこんな文章があります。(P.182)
「めずらしいでしょ？」
わたしは大きく首を横にふった。
「い──いえ、中古のBMW乗りまわしてほとんど一年中バーバリのコート着てる人とか、髪が忌野清志郎みたいにツクンツクンの人とか、スタイリストとしか思えないSF作家とか、顔が猫で胴体が蛇のぬいぐるみを年中ルイ・ヴィトンのバッグに巻きつけてる女流作家とか、仕事が超多忙で三日で数時間しか眠れないのに原田知世の同人誌を作っているマンガ家とか、会うと必ずダジャレを連発してにらめっこをはじめる編集者とか、風間杜夫とコンピュータに熱を上げてる少女小説作家とか、いっぱいいるんですよね。だから安心してください」
「顔が猫で胴体が蛇のぬいぐるみを年中ルイ・ヴィトンのバッグに巻きつけてる女流作家」って、僕が知ってるかぎりでは新井素子さんしかこの地球上には存在しない。
ついでに、ここに書かれている人物を思いつくかぎりあげてみよう。
- 中古のBMW乗りまわしてほとんど一年中バーバリのコート着てる人●？
- 髪が忌野清志郎みたいにツクンツクンの人●関智（当時SFアドベンチャー編集者）（？）
- スタイリストとしか思えないSF作家●火浦功
- 仕事が超多忙で三日で数時間しか眠れないのに原田知世の同人誌を作っているマンガ家●とり・みき（？）
- 会うと必ずダジャレを連発してにらめっこをはじめる編集者●？
- 風間杜夫とコンピュータに熱を上げてる少女小説作家●久美沙織
初出