星新一激賞 奇想天外新人賞作家180枚
新井素子
大きな壁の内と外
奇想天外賞作家の放つ第2弾
大きな壁の内と外（180枚）■新井素子 9
扉ページにはこのような惹句が書いてあります。
星新一氏絶賛！！
奇想天外新人賞作家の第二弾力作！
この「大きな壁の内と外」というタイトルは、本当は「大きな壁の中と外」でした。『まるまる新井素子』所収の「思い出すのもたまらん話」（P.84-85）にはこのように書いてあります。
あのね、これは大きい問題があるなあと思うんだけど……違うの――。「内と外」じゃないんです。単行本を見てください、単行本を。違うでしょ、タイトルこうなってなくて”中”って書いてあります。「あたしの中の……」の”中”って書いてあります。”中”が正しいんです。
つまりなんでこうなったかって言うと、奇想天外の方が雑誌に掲載する時に、タイトルを誤植したんです。
あたしも莫迦だったんだけど、電話で「おおきなかべのなかとそと」っつったらむこうがこう書いちゃったの。
という訳なんで、「大きな壁」は「中と外」なんです。