本の帯の裏表紙側に新井素子さんの推薦の言葉があります。
星さんの、単行本未収録作品と、珍しいジュブナイル作品を併せて収録した作品集。
これは星ファン大喜びの本だと思う。執筆時期がまちまちなのか、エヌ氏なんかも出てくるし、何でこれが今まで本になっていなかったんだろうって作品もあるし、非常に瑞々しくリリカルな作品もはいっている。
今まで知らなかった星さんの顔が、本の隙間から、覗いて見える。
星新一の祖父母が小金井良精・喜美子であることをこの本を読むまで、恥ずかしながら知りませんでした。小金井良精は著名な人類学者であり、喜美子は森鴎外の妹であります。って言っても、僕はこの二人、関川夏央・谷口ジローの「坊っちゃんの時代」シリーズ第2作、『秋の舞姫』の中の登場人物としてしか存じ上げません。
そうか、星新一って、森鴎外の血縁だったんですねぇ。