選考委員は、小松左京・眉村卓・伊藤典夫の三氏です。P.57の小松左京氏の発言中に新井素子さんの名前が出てきます。参考作という評価に落ち着いた応募作「超ゲーム」の作者、浅利知輝氏（12歳！）についてのコメント。
小松 浅利知輝ちゃんが第二の、新井素子になるかどうかだな。
”最終選考に残った年少者”という事例から、第1回奇想天外SF新人賞で佳作を受賞した新井素子さんと比較された訳ですね。執筆時の新井素子さんは16歳（受賞時は17歳）ですから、それよりもさらに4歳若い子供（失礼）が最終選考に残ったというのが凄いです。ここで判るのは、小松左京氏は一応、新井素子さんを成功事例と評価しているらしいということですね。