P.33に「新鋭書下ろしSFノヴェルズ」の広告が掲載されています。
●いま、ＳＦ界に新たな息吹き――
新鋭書下ろしＳＦノヴェルズ 早川書房
俊英８人が競う、注目のラインナップ！
●１月発売開始（２点同時発売）
神林長平 あなたの魂に安らぎあれ
人間が住む地下の破沙空洞市とアンドロイドが住む地表の門倉京、このふたつの社会の安定が破られる時が来た！
水見稜 夢魔のふる夜
十七世紀初頭、動乱のヨーロッパで、天文学者ケプラーが出会った美少女ワラニアは、はたして幻だったのか……
●以下毎月１点刊行
岬兄悟 風にブギ
大原まり子 機械神アスラ
谷甲州 戒厳令―航空宇宙軍陸戦隊
森下一仁 闇にひしめく天使たち
夢枕獏 異国の魔法
新井素子 （題名未定）
これが第一回の広告です。実際の刊行時とタイトルが違う物が見受けられます。新井素子さんの『・・・・・絶句』はこの時まだ題名未定となっていました。
P.188に「最近の若者」についての愚痴が書かれた投稿掲載されています。文中に新井素子さんの名前が出て来ます。その部分を抜粋します。
ひと昔前の政治ボーイ・文学ガールじゃあるまいし、ヘルメットかぶって街に出ろ、とは言わないけれど、やっぱりＳＦって問題意識のある文学なんだから（ホントよ）、もうちょいマジな展示があってもいいと思うのだ。ＳＦ青少年のみんな。書き手はみんな志を持っている。平井和正、栗本薫、新井素子などなど、ファンのミーハー度とは別の所で、世の中をよくしようと頑張っている（筈）なのだ。応えてあげなくっちゃ。
「新鋭書下ろしSFノヴェルズ」について編集長の（今）氏が触れています。
ところで、もうご覧になったでしょうか、「新鋭書下ろしＳＦノヴェルズ」の広告を。もちろん、これは以前「書きおろしＳＦシリーズ」として発表されたものです。これは、日本ＳＦ史に新たな一頁を書きくわえることのできる企画であると信じています。ラインナップにある作家のファンの方はもちろんですが、まだ一度もこの八作家の作品を読んだことのない方も、是非読んで下さい。将来、ＳＦ界を支える作家たちの飛躍の瞬間に、あなたは立っているのです。