S-Fマガジン 2004年10月号

書誌情報

新井素子関係の内容

仁木稔インタビュウ:「世界の終わりは描かない」

P.110より。

――これまでの読書歴を教えてください。

仁木 早川のSFは小学校から読んでました。一番最初に読んだSFは『火星のプリンセス』でしたけど、それでSFが好きになって。それから中学くらいで《グイン・サーガ》とか大原まり子さんとか新井素子さんとかを読み始めて。海外だとル・グィンとかジェイムズ・ティプトリー・ジュニアとかですね。ハードSFがわりと好きで、その代わり異世界ファンタジイは基本的にはあんまり好きじゃなくて。タニス・リーとかパトリシア・A・マキリップの《イルスの竪琴》は好きでしたけどね。

P.206より。

――小説に戻ってきたきっかけは?

仁木 社会人になって本屋で働き始めて、それでまた小説を読むようになり、就職した翌年から小説を書き始めました。SFに戻ってきたのは《Jコレクション》が出てからですね。Jコレで一番好きなのは小林泰三さんの『海を見る人』です。やっぱり自分の好きなハードSFだから。

最近のSFは昔よりも物語性とキャラクター性が強くなった気がします。昔は、新井素子さんみたいにキャラクターが強い小説は、むしろ特殊だったと思いますし。

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〈Rさんに教えて頂きました。ありがとうございました。〉