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NIPPONアイドル探偵団　'88アイドル1000人データ・ブック

書誌情報

【単行本】

• ［編集］T.P.ランキング
• ［出版社］JICC出版局
• ［発行日］1988/10/10
• ［ISBN］4-88063-462-X
• ［PAGE］215
• ［価格］1,000円
• ［表紙イラスト］真鍋公彦
• ［表紙・本文デザイン］宇治晶

『T.P.ランキング』編集部が、現在の人気と将来性を加味して独自に作成した1988年上半期の芸能アイドルの最終ランキング。タイトルには1000人とあるが、実際には1001人が掲載されている。

この年以降、年一回のペースで『NIPPONアイドル探偵団』が刊行されることとなった。

収録内容

• まえがき（おことわり）……『T.P.ランキング』代表・北川昌弘
• 第一部　アイドル・ランキングNo.1〜No.500
• アイドル・エッセイ
  • ひさうちみちお「正しいアイドルのめしあがりかた」
  • 窪田僚「アイドルは遠くにありて想うもの」
  • ねじめ正一「野沢直子は日本初の冷え性アイドルだ」
  • 吉本昌弘「アイドルは”初恋”を売っている」
  • KERA「アイドルもエライ」
• 第二部　アイドル徹底研究
  • アイドルの現在・過去・未来（北川昌宏）
    • 最近15年のアイドル動向
    • ここ1〜2年の動向
    • 今後の展望
  • 『T.P.ランキング』ベスト50総合ランキング
  • '88年新人賞レースの展望（北川昌宏）
  • アイドルTVドラマはどうなっておるか？（北川昌宏）
  • 『T.P.ランキング』'87〜'88アイドル映画評（北川昌宏）
  • グッと身近な小劇場のアイドル（山田茜丸）
  • アイドルのスタイルにクエスチョン・マーク（加藤秀樹）
  • 女性ニュース・キャスターと呼べるのはだれかな？（小松克彦）
  • ナイスですね、ビデオのアイドルたち（冬木吾郎）
  • お笑いアイドルの時代なのだ、今は（しろまどか）
  • そこのけそこのけガキタレ美少女のお通りだ（高倉文紀）
  • 知識人・文化人のなかにもアイドルがいっぱい（しろまどか）
  • アイドル・ポップスのインディーズ（とみさわ昭仁）
  • '88〜'89年のアイドルを占う（高倉文紀）
• 第三部　アイドル・ランキングNo.501〜1000
• 索引
• あとがき（北川昌宏）

他に「番外編：中原れいのボオオ隊街を行く！！」（イラストと文）がP.90、P.94、P.98に掲載されている。

新井素子関係の内容

エッセイ：「知識人・文化人のなかにもアイドルがいっぱい」

• 【文】しろまどか（マンガ原作者兼アイドル評論家）
• 【ページ】173-177

アイドルを捜す視線はSF界にも届く。P.174に新井素子さんの名前が登場する。

SF界のアイドルというと、誰でも新井素子を思い浮かべるだろう。 デビューも16才と若かったし、女子中高生を中心にした若者たちの間での人気は、まさにアイドル的なものがある（かくいう筆者もモトキストの一人であります、オジサンだけど……）。

しかし、彼女の人気は、あくまで作品に根ざしたものであろう。

容姿にこだわって選んだSF界のアイドルといえば、山尾悠子にトドメをさす。

なにしろ『スターウォーズ』人気が絶頂にあったころ、日本のSF作家で『スターウォーズ』をキャスティングするとしたら、レイア姫はこのヒトしかいない！　といわれたほどの美形なのだ（もっとも、レイア姫をやってた女優さんて、そんなキレイじゃないよなあ。山尾サンのほうがずっといいよ）。

デビューは17歳ですから。文中の「モトキスト」という呼称は初めて目にしたような気がする。新井素子ファンを指す一般的な固有名称は現時点でも存在せず、『ファンロード』誌上では「モトコスト」とか「モトコイスト」とか「モトコシタン」などとファンが自称していたようである。ちなみに素研会員は大学時代、SF研の連中から「マルモト」という差別用語で呼ばれていた。

他に名前が登場した人たち

文壇

• 椎名桜子／松浦理英子／中沢けい／堀田あけみ／山田詠美／高樹のぶ子

エンターテインメント

• 一般……落合恵子（元々アイドルDJが作家になった訳で別格、と書いてある。）
• SF……新井素子／山尾悠子
• ミステリ……小池真理子／服部まゆみ／山崎葉子
• ジュニア小説……小室みつ子／久美沙織（三浦良枝さんに似ている、と書いてある。）

詩歌俳諧

• 園田恵子

学者・評論家

• 学者（外国人）……スーザン・ソンタグ／ジュリア・クリステヴァ
• 学者（日本人）……上野千鶴子（当時平安女学院短期大学助教授。社会学専攻）／猪口邦子（当時上智大学助教授。政治学専攻。現在は第3次小泉内閣で少子化・男女共同参画担当大臣を務める）／田中優子（当時法政大学助教授。国文学専攻）
• 予備校講師……高橋いづみ（”駿台のマドンナ”）
• 評論家……池田晶子／島森路子

その他

• 劇作・演出……如月小春／木野花
• シナリオライター……島田満
• 作詞家……麻生圭子
• 写真家……織作峰子／沼田早苗