Webで連載中の日記を単行本化。初出は下記。
2013年刊の単行本を文庫化。
2010年2月19日〜21日に東京・成城ホールで開催された朗読会「筒井康隆 筒井康隆を読む」の二日目の記述。単行本版P.158／文庫版P.151より。
楽屋に来てくれた本日の主な来賓。ホリプロ堀威夫さん、宮崎美子さん、佐藤亜紀さん・哲也さん夫妻、新井素子さん、森下一仁さん、楊逸さん、新聞社、出版社など多数。今夜はわが会議室の面面が勢ぞろい。遠く鹿児島からも来てくれたりして、二度見る、三度見るという人もいる。有難いことだ。
単行本版P.313／文庫版P.294より。
夜六時過ぎ、家を出て表参道を歩き、ホテルフロラシオン青山へ到着。またしても道を間違え、着いたのは七時前だった。ＳＦ作家クラブのパーティなのである。田中光二の出版三百冊記念と、評論賞の授賞式。すでに始まっていた。ひさしぶりにＳＦ関係のいろいろな人と再会するが、見知らぬ人が多い上、知っている人も様子が変わってしまっていて誰だかわからない。逢った人は二次会で逢った人も含めて、豊田有恒夫妻、谷甲州、永井豪、新井素子、堀晃、八代嘉美、瀬名秀明、夢枕獏、山田正紀、巽孝之夫妻、田中光二、その他、その他。
評論賞とは第7回日本SF評論賞のこと。この時の受賞作は、優秀賞が渡邊利道「独身者たちの宴 上田早夕里『華竜の宮』」、選考委員特別賞が忍澤勉「『惑星ソラリス』理解のために――『ソラリス』はどう伝わったのか」。