逃亡日記

書誌情報

【単行本】

失踪していた時期について更に深く掘り下げて訊いたインタビュー本。生い立ちや漫画に関するエピソードなどについても語られている。漫画は「受賞する私」と「あとがきな私」の二本を収録。

【文庫】

単行本版を再編集して文庫化。

収録内容

新井素子関係の内容

漫画:「受賞する私」

手塚治虫文化賞マンガ大賞贈呈式の様子を描いた箇所で、招待客の中にいた新井素子さんと歓談するコマが一つあります(P.8/文庫版P.10)。その時交わされた会話は下記の通り。

新井「太っちゃったー」

吾妻「いいんじゃないっすか」

また、P.2(文庫版P.4)の日本漫画家協会賞贈呈式にも同じキャラクターが登場しています。

インタビュー:Chapter 5 『不条理』の時代

P.178(文庫版P.193)のインタビュアーの質問の中に新井素子さんの名前が登場しています。

――新井素子さんとの日記とかあったじゃないですか。SFのブームと吾妻さんの人気がリンクしてたわけですよね。その辺については?

SF……SF、ギャグ、ロリコンで大爆発(笑)。あのころは『別冊奇想天外』でずっとやってたんだよ。あれで奇想天外社は儲かったはずなのにつぶれちゃった。あそこで『劇画アリス』の作品をまとめて『陽射し』って本出したんだ、大判の。で、新宿の大きい本屋でサイン会したら、えらい列できちゃって。夜までかかってサイン書いていた。本屋が閉まっちゃって、そのあとは倉庫で書いてた。

脚注に「新井素子」の項目があります。同ページより。

★新井素子=SF作家。一九六〇年、東京都生まれ。主な作品に、『グリーン・レクイエム』『チグリスとユーフラテス』など。文中の日記とは『ひでおと素子の愛の交換日記』のこと。

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