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Piano Stories

CD

原盤

• ［商品番号］N32C-701
• ［価格］3,200円
• ［発売］NECアベニュー
• ［発売日］1988/07/21
• ［作曲・編曲・ピアノ］久石譲
• ［備考］久石譲が担当した映画の曲をピアノで奏でるインストゥルメンタル・アルバム。

復刻盤(1)

• ［商品番号］NACL-1504
• ［価格］2,548円（税込）
• ［発売］NECアベニュー
• ［発売日］1992/11/21

復刻盤(2)

• ［商品番号］WRCT-10014
• ［価格］1,700円（税込）
• ［発売］WONDER CITY
• ［発売日］2000/12/6

収録曲

Prologue:

A Summer's Day

Act 1:

Resphoina

W Nocturne

Act 2:

Lady of Spring

The Wind Forest

Dreamy Child

Act 3:

Green Requiem

The Twilight Shore

Act 4:

Innocent

Fantasia(for Nausicaä）

Epilogue:

A Summer's Day

楽譜は『久石譲　ピアノ・ストーリーズ〈オリジナル・エディション〉』に収録に収録されています。

関連映画

1. 「Resphoina」……『アリオン』
2. 「W Nocturne」……『Wの悲劇』
3. 「Lady of Spring」……『早春物語』
4. 「The Wind Forest」……『となりのトトロ』
5. 「Dreamy Child」……？
6. 「Green Requiem」……『グリーン・レクイエム』（新井素子原作）
7. 「The Twilight Shore」……『恋人たちの時刻』
8. 「Innocent」……『天空の城ラピュタ』
9. 「Fantasia(for Nausicaä）」……『風の谷のナウシカ』

新井素子さんと『Piano Stories』

愛蔵版『グリーン・レクイエム』あとがきにこのCDのことが出てきます。映画『グリーン・レクイエム』のサウンドトラック盤だと勘違いして映画館でこのCDを新井素子さんは買ったのだそうです。『グリーン・レクイエム』の続編（というか本編）を書けずにいた新井素子さんは、CDを聴いてこんなことを思ったそうです。

ただ、それでも私、間違ってCDを買ってしまった、損したって気分には、不思議なほどなりませんでした。というのは――。

そのCDの中には、『The Wind Forest』って曲がはいってまして……この曲を聞いた途端、思ったからです。やっと、みつかった、って。

（中略）

『グリーン・レクイエム』という作品は、私にとってはショパンのノクターンです。モラヴェッツって人が弾いたショパンのノクターンを、私なりに小説に翻訳したのが、この作品です。（この場合、ショパンのファンやモラヴェッツ氏のファンには、いろいろ文句や異論もあるでしょうが、無視させていただきます。）

そして、その続編である、『緑幻想』。これは……私にとっては、その頃、未だに私が知らない、何かのピアノ曲である筈でした。あるピアノ曲、私が知らないピアノ曲、それに触れさえすれば、必ず私がお話にする気になる、ピアノ曲。

（中略）

その曲が。

ずっと、ずっと、長いこと、私が捜していた曲が、やっとみつかったってことが、そのCDを聞いているうちに、判りました。

どういう因縁でだか。『グリーン・レクイエム』って曲がはいっている久石さんって方のCDの中に、その曲があったのでした――。

そして、『緑幻想』は、やっと小説の形になります……。