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忘れられない一冊
書誌情報
文庫
- ［編者］週刊朝日編集部
- ［出版社］朝日新聞出版（朝日文庫 し 3-14）
- ［発行日］2013/09/30
- ［発売日］2013/09/05
- ［ISBN］978-4-02-261758-3
- ［PAGE］196
- ［価格］520円 + 税
- ［カバー装幀］寄藤文平＋八田さつき（文平銀座）
『週刊朝日』2006年6月9日号〜2013年9がつ27日に連載された「あの本」及び「忘れられない一冊」のエッセイを再構成し収録した本。
帯のコピーより。
映画監督・園子温が世紀末に読んだ詩
作家・三浦しをんが小学生の頃に感銘を受けた一冊
写真家・森山大道が遺言に預かった本
大切な思い出の傍らには、「本」がある――。
収録エッセイ
- 「キスへの憎しみ 読むのが早すぎた一冊」――藍川京
- 「お粗末な書店と大雨 高校生で出会った二人の「作家」」――青山南
- 「ありがとう ただひすらおもしろい本」――阿刀田高
- 「役所を辞める決意を固めた 二十八歳の岐路で」――安部龍太郎
- 「忘れてしまった本 旅行中に読む本がなくなって……」――新井素子
- 「保育園体験の意外な影響 十代後半、食わず嫌いだった本」――荒井良二
- 「”抗えぬ運命”を想像する 旅の最中のご当地本が……」――有栖川有栖
- 「上京するはずだった姉 歴史から学ぶために」――生島淳
- 「不気味な気配、不思議な語感 父の書斎から」――井上荒野
- 「古書店の棚におかれた子どもの夢 小学生の挫折体験」――井上章一
- 「バイトに来てたんだっけ、私 時間を忘れた読書」――内澤旬子
- 「教室に沈黙が降りた 十一歳のとき、日本人補習校で」――冲方丁
- 「館長室の分厚い本 もの書きの世界へ導かれ」――海野弘
- 「ノッティンガムの裏切り イギリスのパブで手にした本は……」――大竹聡
- 「ああ、ごめんなさい 中学生でやっと読めた本」――太田治子
- 「「憂鬱」の不思議な文字並び 国民学校一年生だった」――大林宣彦
- 「ナイーブさというのは厄介だ 就職活動からの逃避」――岡田利規
- 「アマゾン川の漱石 安宿で出会った一冊」――奥野修司
- 「清張が描いた新聞記者 同級生にすすめられ」――角幡唯介
- 「妹が略奪していった本 小学校の頃、何度も読み返した」――金原瑞人
- 「突き出ている本 本が醸し出す存在感」――川内倫子
- 「病院の待合室の藤沢周平 父の死を前にして」――菊地秀行
- 「父とわたしを繋ぐ一冊 小学校低学年の頃に」――北村薫
- 「死ぬまで分からない 手元に置いて繰り返し読む本」――桐山秀樹
- 「まさかの坂を登って 結婚のきっかけとなった本」――車谷長吉
- 「ヨーロピアンな食卓 食い意地と読書」――小林エリカ
- 「「さんたろう」の謎 二十歳の思い出とともに」――最相葉月
- 「机龍之介と歩く 職を失って……」――島田裕巳
- 「”黄色い大地”からの想像 高校生の頃、先生からすすめられた一冊」――清水ミチコ
- 「戦死した兄の本箱 小学校から帰ると読み耽った本」――志茂田景樹
- 「このくらいで興奮できていたのか 小学生の頃、この本で」――辛酸なめ子
- 「兆民に叱られ救われた 挫折を感じたときに」――鈴木邦男
- 「二十世紀が終わった夜 日本に帰ろうと決意した一冊」――園子温
- 「なかったことにした一冊 高三の夏休み」――平安寿子
- 「懲役五年を覚悟して 絶体絶命時に読むといい本」――高野秀行
- 「「すごい本」にはさまれた一筆箋 夫の決意に触れた一冊」――高橋順子
- 「先生からもらった本 作家として歩み始めた頃」――谷村志穂
- 「最期まで書斎にあった本 父の人種問題」――旦敬介
- 「鞄を壊した子 帰省中に読んだ本で……」――辻村深月
- 「どこを読んでいたのだろう？ 病院のトイレで読んだ本」――出久根達郎
- 「なんてセンスのいい出版社なんだ！ 熱心に集めた文庫シリーズ」――戸梶圭太
- 「おじさんへの報告 通学途中でもらった本」――中島京子
- 「マグロ漁船のカイコ棚で 二十二歳の夏、インド洋で」――中島誠之助
- 「天才詩人あらわる？ 遭遇したラブレターに」――中野京子
- 「書棚の空きスペース 高校生の頃、思いきって……」――長野まゆみ
- 「得体の知れない恐ろしさ 祖父母の押し入れにあった本」――中村文則
- 「自分の名前のゴム印が…… 古本屋で巡りあって」――なぎら健壱
- 「私を被告人にした『白痴』 「学生運動」に足を踏み入れるきっかけ」――西部邁
- 「私のマドレーヌ 二人きりの読書会で」――芳賀徹
- 「バスルームからの明かり 年上の男性がくれた本」――蓮見圭一
- 「宿題 初めてシナリオにおこした本」――秦建日子
- 「子供はわからないもので 息子が好きな本」――幅允孝
- 「天井すれすれにあった名前 背表紙に心魅かれて」――林あまり
- 「大藪春彦と言えるようになった 中学時代の愛読書」――速水健朗
- 「薬品の匂い漂うなかで星新一 病気がちだった子供の頃」――東直子
- 「ラーメンの横でこぼした涙 息子との思い出」――久田恵
- 「こんな文章、読んだことがない 高校生の頃に出会ったエッセイ」――平松洋子
- 「怠惰な自分を叱咤した日記 青春時代に読んだ本」――伏見憲明
- 「「嘘の話」にまつわる本 埋もれてしまったが……」――別役実
- 「ドストエフスキーのばか 「別れ」のきっかけになった本」――星野博美
- 「眩しさで盗み見た書名 山上での贅沢品」――穂村弘
- 「二分間の冒険 小学校の「図書」の授業で」――前田司郎
- 「車谷長吉を読む医師 本の話題を切り出せず……」――万城目学
- 「高村翁に学んだ「美しい」とはなにか 反抗的な中学生だった」――松浦弥太郎
- 「人生いろいろ 編集者になったきっかけ」――松田哲夫
- 「厄年に読んだ唯一の本 「離婚」へと背中を押してくれた」――松田美智子
- 「十一歳の「悪の華」 父の書棚を見つけた本」――松本隆
- 「”叫ぶ私”を抱きしめたい OL時代、読みふけった本」――黛まどか
- 「ウン○を食べる話 小学生の頃に感銘を受けた本」――三浦しをん
- 「夢の牛、夢の庭 好きで好きでたまらないこと」――宮下奈都
- 「聖なる書 日本に来たばかりの頃」――マイク・モラスキー
- 「彼女の短いメッセージ 別れ際に……」――森達也
- 「三十年間も読み続けた宗教の本 大学生のときに出会って」――森永卓郎
- 「座右にある未読全集 十五歳のマイブーム」――森まゆみ
- 「母が小声で伝えた本 遺言がわりの一冊」――森山大道
- 「最高に輝ける日々 夫が残していった本」――諸田玲子
- 「『春と修羅』初版本の亡霊 大学時代、酒代に消えた本」――山折哲雄
- 「いくたびも天井を仰ぎ見た 息子が生まれる直前に読んだ本」――山川静夫
- 「花に寄り添った 十代後半の気持ちを思い出す」――山田太一
- 「拘置所で読んだ脱獄の話 図書閲読禁止を解かれて」――山本譲司
- 「思わぬ収穫 夢の中の古本屋で」――吉田篤弘
- 「サインは自粛した次第 初めて買ったタレント本」――吉田豪
新井素子関係の内容
エッセイ：「忘れてしまった本 旅行中に読む本がなくなって……」
『週刊朝日』2010年4月9日号に掲載されたエッセイです。