帯には「人気作家が教える想像力のヒミツ」とあります。裏表紙の内容紹介にはこのように書かれています。
使い方を間違えれば，誤解を生んだり相手を傷つけることもあるけれど，うまく鍛えれば，冒険の後押しをしてくれたり，不幸を防いだり，夢を実現する力を与えてくれる――，そんな「想像力」を使いこなし，想像力を駆使する９人の人気SF作家が，それぞれの10代を振り返りながら語ります．
現実にうまく適応できなかった自身の幼年時代の思い出と、今適応できていない人にすすめる一つの改善方法について語っています。
P.136に新井素子さんの名前が出て来ます。
そんな馬鹿なと思う人もいるかもしれませんが、本当のことです。もうちょっと正確に言えば、字を書けるようになる前に、もう、ぼくは物語を作っていたのです。これは、頭の中で、ということなんですけれど。
仲間の作家で、十六歳でデビューした新井素子さんという方がいますが、新井素子さんも、字を覚えるより先に、頭の中で物語を作っていた方です。
新井素子さんのデビューは、正確には17歳の時でした。（夢枕獏氏の商業誌デビューも新井素子さんと同じく『奇想天外』で、デビュー直後の新井素子さんにとって夢枕氏は一番年が近いSF作家だったそうです。と言っても10歳違うんですけれども。）