1978〜1984
帯にはこのように書いてあります。
SFの浸透と拡散
「奇想天外」「SF宝石」「SFアドベンチャー」……。
専門誌が群雄割拠する中、スペース・オペラに、ヒロイック・ファンタジーに
新たな世界を開拓した第3世代作家の登場！
第1巻「日本の誕生」（1957-1971）、第2巻「SFブーム到来」（1972-1977）に続き、「SFの浸透と拡散」がテーマの第3巻です。新井素子さんや同年代の作家さんが次々とデビューした時期に当たります。
各作品の扉ページをめくると「著者のことば」が掲載されています。
巻末には編者である日下三蔵氏と、星敬・山岸真・牧眞司の三氏による座談会「第三世代作家の登場」を収録。
初出は『奇想天外』1982年2月号。底本は集英社文庫コバルトシリーズの『あたしの中の……』（表記は「あたしの中の…」となっています）。厳密には1977年の発表ですが、新井素子さんを「SF第三世代」と分類したためにこの巻での収録となったようです。
「著者のことば」では新井素子さんが当時の思い出を語っていらっしゃいます。
「独創的な文体のストーリーテラー・新井素子」（P.453-454）の章で新井素子さんの登場が読者側にどのように受け止められたのかが語られております。