砂の上の植物群

書籍

【文庫】

登場作品

小説:「ネプチューン」

最初、あたしは、今、吉行淳之介を愛読している、なんて話をしたと覚えている。

「吉行淳之介……ああ、”砂の上の植物群”を書いた人ですね」

「ええ、そう」

あたし、少しうれしくなって、あいづちをうつ。”砂の上の植物群”は、あたしが最初に読んだ彼の作品で、従って印象がもっとも深いのだ。

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