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BOOKMAN

連載エッセイ「BOOK SENSOR　読み物」

概要

［連載回数］15回（16号～30号に掲載）
「内容］『BOOKMAN』誌に連載された手嶋政明氏（ペンネームは中谷紳）による小説レビュウ

回数	号	発行日	タイトル	ページ	備考
1	16号	1986/10/01	最近の小説は「まぁまぁ」本が多い　『夢のスタジアム』etc	p.43
2	17号	1986/12/30	『50億ドルの遺産』山田正紀を読まないのは本当にもったいないと思う	p.43	手嶋政明密着ルポあり
3	18号	1987/04/10	血が燃えてしまう冒険譚　『地の涯幻の湖』ほか	p.45
4	19号	1987/07/10	めちゃくちゃ，かっこ良い　『ブロードウェイの戦車』	p.45
5	20号	1987/10/30	心がとんがってきた人へ　『梶川一行の犯罪』『菜の花物語』	p.57
6	21号	1988/03/15	『三十三時間』は面白い試み。『黄金の海』は意外にも陸の上の冒険小説。	p.45
7	22号	1988/07/31	『一億分の一秒の侵入者』と『猟奇の都』は、日本人には苦手なジャンルの作品	p.41
8	23号	1988/11/21	『プロジェクト・ゼロ』　人の愛と性のモラルについて考えさせられてしまう	p.45
9	24号	1989/04/15	小杉健治『陰の判決』　緊張感もあったし，読後感も良かった	p.43
10	25号	1989/08/25	豊田行二『野望の罠』　後半にいくにしたがって，面白くなってきてしまった	p.45
11	26号	1989/12/25	清水一行『首位戦争』　すごいのは，主人公がいない事（中谷紳）岡嶋二人『クラインの壺』　二人の最後の作品なんだそうです（新井素子）	p.45	後半部を新井素子さんが執筆
12	27号	1990/04/30	喜多嶋隆『フィリップ・マーロウの娘』　小気味の良いリズムで読ませてくれる	p.43
13	28号	1990/10/20	軒上泊『君こそ心ときめく』　完璧にノックアウトさせられた	p.43
14	29号	1991/03/20	志水辰夫『オンリィ・イエスタデイ』　登場人物そのものが謎というミステリー	p.43
15	30号	1991/06/10	桑原譲太郎『群狼祭典』　主人公の悪人どもが本当の本物にかっこいい	p.38	最後のメッセージあり

紹介された本

16号「最近の小説は「まぁまぁ」本が多い　『夢のスタジアム』etc」

『夢スタジアム』赤瀬川隼
『座席急行「津軽」殺人事件』西村京太郎
『国家（くに）殺し』田中光二
『エスパーファイル』志津三郎

17号「『50億ドルの遺産』山田正紀を読まないのは本当にもったいないと思う」

『50億ドルの遺産』山田正紀
『賭けられた舟』高橋泰邦
『死霊鉱山』草野唯雄
『蔵王山荘連続殺人事件』草野唯雄
『花園の迷宮』山崎洋子

18号「血が燃えてしまう冒険譚　『地の涯幻の湖』ほか」

『地の涯幻の湖』田中光二
『謀略の大地』海渡英祐
『男たちの砂漠』森詠
『平家伝説殺人事件』内田康夫

19号「めちゃくちゃ，かっこ良い　『ブロードウェイの戦車』」

『ブロードウェイの戦車I・II』矢作俊彦・司城志朗
『鬼麿斬人剣』隆慶一郎
『八雲が殺した』赤江瀑
『元禄討ち入り異聞』中津文彦

20号「心がとんがってきた人へ　『梶川一行の犯罪』『菜の花物語』」

『梶川一行の犯罪』赤瀬川隼
『菜の花物語』椎名誠
『バンドネオンの豹1』高橋克彦
『姫神伝説I』中島渉
『レッド・ストーム作戦発動』トム・クランシー

21号「『三十三時間』は面白い試み。『黄金の海』は意外にも陸の上の冒険小説。」

『三十三時間』伴野朗
『黄金の海』谷恒生
『大逆転！ミッドウェー海戦』檜山良昭
『殺人特急逆転の15分』峰隆一郎
『岬一郎の抵抗』半村良

22号「『一億分の一秒の侵入者』と『猟奇の都』は、日本人には苦手なジャンルの作品」

『一億分の一秒の侵入者』和久俊三
『猟奇の都』高木彬光
『ジャカルタの目』中村敦夫
『さらばロンメル』ローレンス・ウェルズ

23号「『プロジェクト・ゼロ』　人の愛と性のモラルについて考えさせられてしまう」

『小説　小林一三』咲村観
『プロジェクト・ゼロ』石川英輔
『大阪城炎上』早乙女貢
『王城の守護職』星亮一

24号「小杉健治『陰の判決』　緊張感もあったし，読後感も良かった」

『陰の判決』小杉健治
『謎の飛行計画』福本和也
『竹久夢二殺人事件』日下圭介

25号「豊田行二『野望の罠』　後半にいくにしたがって，面白くなってきてしまった」

『幻獣の密使』川又千秋
『野望の罠』豊田行二
『広重殺人事件』高橋克彦

26号

中谷紳氏が体調不良のため、後半は奥方である新井素子さんが執筆している。

「清水一行『首位戦争』　すごいのは，主人公がいない事」中谷紳

『首位戦争』清水一行

「岡嶋二人『クラインの壺』　二人の最後の作品なんだそうです」新井素子

『クラインの壺』岡嶋二人

27号「喜多嶋隆『フィリップ・マーロウの娘』　小気味の良いリズムで読ませてくれる」

『クリヴィツキー症候群』逢坂剛
『戸口からの脱出』景山民夫
『フィリップ・マーロウの娘』喜多嶋隆

28号「軒上泊『君こそ心ときめく』　完璧にノックアウトさせられた」

『転がる石のように』景山民夫
『踊る手なが猿』島田荘司
『君こそ心ときめく』軒上泊

29号「志水辰夫『オンリィ・イエスタデイ』　登場人物そのものが謎というミステリー」

『i（アイ）――鏡に消えた殺人者』今邑彩
『聖母の牙』山崎洋子
『勝敗一瞬記』新宮正春
『オンリィ・イエスタデイ』志水辰夫

30号「桑原譲太郎『群狼祭典』　主人公の悪人どもが本当の本物にかっこいい」

『鬼平犯科帳21』池波正太郎
『群狼祭典』桑原譲太郎

手嶋氏関連の記事

「特集：読書術・秘中の秘」1日の読書時間をどう作り出すか

月に二十冊、私はこうして読んでいる――営業マン・手嶋政明氏の一日

【掲載号】17号
【ページ】4-7
【イラスト】さべあのま

手嶋政明氏の読書事情を密着取材。仕事の合間に集中して小説を読む様子や、仕事の合間に本を読むために立ち寄る場所や、11月に読んだ本の一覧が掲載されています。恋人時代の新井素子さんとのデートの様子に関する記述もあります。

〈久留さんから情報を頂きました。ありがとうございました。〉