No.66
扉ページにはこのように書いてあります。
血液のがんの話から、予防の話まで気になることばかり。タバコが悪いのはあたりまえとしても、夜ふかしもよくないんです。
対談の冒頭には「はじめに」という新井素子さんの短文が掲載されています。
この対談は『新井素子の？教室２』に収録されています。
「日々快感」は2ページのエッセイコーナー。今回はミュージシャンの中村誠一氏による日記風エッセイです。本文中に新井素子さんの名前が登場してきます。（イラスト：米田裕）
○月○日
豊田家のパーティーに行く。朋久君と家の誠吾は大の仲良し。ついでだけど家のは３歳で向こうは小学校３年位。朋久君、曰く、「誠吾くんとは趣味が合うなあ。イトコもいるけどイトコはパーマンとかは見るけどシャイダーは見ないし、誠吾くんとはその点話が合う」だと。
というのも朋久君は末っ子で弟がいないで誠吾がお兄ちゃんというのですっかり可愛がってくれているのだ。
そこに、小松左京大先生と新井素子ちゃんが来る。素子ちゃん結婚するんだって、別に関係ないけどクヤシイー！！
P.173の伊藤昭による『星空のむこうの国』評の文中に新井素子さんの名前が出て来ます。
またも願望充足ジュヴナイル。主人公の少年が夜な夜な見る夢の少女は、実は異次元（つまり「星空のむこうの国」ですな）に実在する不治の病の美少女であった。彼女の熱き思いに時空の壁は破れ、少年は異次元に吸い込まれてしまう。そこには嬉しさのあまり涙を流す理想の美少女が……。評者自らの幼児期を思い起すに願望充足小説がかくも幅をきかせていたという記憶はあまり無い。現代の子どもたちは、受験戦争の日常を逃れ、束の間の願望充足をジュヴナイルに求めるのであろうか。なお、ここで「願望充足」とは方法論を持たずに、願望のみを優先させんとする態度のこと。この現実から願望へのステップにＳＦ的小道具（今回の例では「異次元」。この他、ＥＳＰ、タイム・マシン等が人気あり）を使ってしまうというのが悪しき「ＳＦもどき」の通弊なのである。著者は弱冠二十五歳のシナリオライター。若さゆえの純愛物語は微笑ましく、登場する女性軍がどこか新井素子っぽいのも愛嬌（そう言えば「あとがきに新井氏への感謝の言葉有り）。「ったくもう」「そ」といった新井言語は、逸早くジュヴナイル世界に定着したのであろうか。
P.180の新刊リストに『続・ひでおと素子の愛の交換日記』（単行本版）があります。
●続・ひでおと素子の愛の交換日記 新井素子・吾妻ひでお 角川書店（２／10刊・９９０円） ＊エッセイ集
えっと、この度新井さんの作家生活８周年を記念して、特別記念誌を発行することになりました。
はい、もちろん新井さんの発行許可はいただき済みです。
そこで内容のひとつとして、全国にちらばる新井素子ＦＣの紹介、分布図などを載せたいと思い、各ＦＣの方々に御協力いただきたいのです。
ＦＣの正式名称、代表者の方の連絡先、会員数、活動内容その他できるだけくわしく明記して左記までご連絡下さい。
尚、くわしい内容など知りたいなっ、という場合には、六十円切手を同封してくださいませ。新井さん共々御連絡お待ちしてます。