No.61
扉ページにはこのように書いてあります。
チンパンジーの勢力争いや、子育てに四年間もかかることなど、人間とチンパンジーは、そんなに変わりがないようです……。
対談の冒頭には「はじめに」という新井素子さんの短文が掲載されています。
この対談は『新井素子の？教室』に収録されています。
P.180に新井素子さんのファンの方の投稿が掲載されています。
映画化反対−素子さんファンへ−
新井素子さんの「グリーン・レクイエム」と「通りすがりのレディ」を映画化（実写）しようという動きがあります。
しかし、私たちが思うに素子さんの小説は彼女のインナー・スペースの産物であり他人が手を加え脚色すれば、素子さんの小説ではなくなってしまいます。ベストセラー小説であっても映画化にむいているもの、むいていないものがあります。素子さんの小説は、そのむいていない方だと私たちは思うのです。
彼女の小説を読んだ時、一人一人が様々なイメージを持ちます。そのイメージを全てこわしてしまうかもしれない映画化――素子さんの小説のファンとしては反対したいと思います。そこで、私たち「ブンちゃん症候群」のメンバーは、映画化反対署名運動を開始しました。この文を読んでいらっしゃる素子さんファンの方々、私たちと同じことを思われたら、周囲の署名を集めて私たちの元へ送って下さい。署名は住所、氏名、性別をきちんと記して下さい。ご協力お願いします。
小説のタイトルは原文のままです。
今号に登場したSF関係者の近況レポート。P.230に新井素子さんが登場しています。
ワープロを使って長くなるが、この度新しいワープロに買い換えた。ところが、買った日から三日に一度の頻度で調子がおかしい。調べてみると、通り道にあるコードを引っ張って、コンセントが度々抜けるのが原因のようだ。ワープロは電源が切れると文章が破壊されることを発見した。もっとも原因不明の呼称もあったりで、前に書いた原稿が減少してしまった。そんな理由で、今は急ぎの原稿は手で書いている。とはいっても、前のワープロに比べると、辞書機能が充実していて”はるかに賢い”んだそうだ。
「日々快感」は2ページのエッセイコーナーです。新しいパソコンを購入した顛末が語られています。記述の中に新井素子さんの名前が登場してきます。（イラスト：米田裕）
素子ちゃんちでアップルにはじめて触ってたちまちパソコンが欲しくなって、アキノハーバラ国に行ったのは、一年前、思えば各機種の特徴とか、名称とかはほとんど知らなかったのよね。そのころはマエストロと崇めるひとも知らなかったし。