No.51
「日々快感」は2ページのエッセイコーナーです。日本SF作家クラブの総会についての記述中に新井素子さんの名前が登場してきます。（イラスト：米田裕）
かねて星新一から提案のあった名誉会員制度を可決。会員間に親子以上の世代差が生じたため若い会員の活発な発言を疎外する”老害”要因を除去しようと言うのがひとつの理由。名誉会員というよりも隠居会員と呼んだ方がいいかもしれない。五十一歳以上が資格をもつことになる。有資格者は何人になるかと会場を見回すうち、数人の男女の姿が目に入る。「あちらの美女は山尾悠子、こちらの美女は新井素子、はてあの美女は……？」と隣あわせた同じ有資格者の矢野徹翁にたずねると翁高らかに笑って、「君もボケたな。あれは有名なまり子ちゃんじゃないか。――あれれ、名字は何といったっけ？」ああ、老害かくの如し。
「まり子ちゃん」とは大原まり子氏のことです。
扉ページにはこのように書いてあります。
とても基本的なことすぎて今まで誰にも聞けなかった難問の数々を新井素子さんが質問する――珍妙鮮烈かつ科学的な問答。
「はじめに」と「おわりに」を新井素子さんが書き、それに挟まれる形で対談が掲載されています。
この対談は『新井素子の？教室』に収録されています。