どんどん焼回転号
今月の「本棚が見たい！」コーナーは、「11月の書店」に東京・中野のはた書店、「11月の書斎」に新井素子さんが登場しました。新井素子さんの家の書庫と蔵書の写真が4ページに亘って掲載されています。『銀婚式物語』で描かれた、あの書庫です。P.8には新井素子さんの写真も。P.9には訪問記もあります。
P.38の『塩の街』（有川浩）を紹介する投稿に新井素子さんの名前が出てきます。
横道にそれますが、この本を読んだ時に『ひとめあなたに…』（新井素子著）を思い出したのは私だけでしょうか。
P.47で『星へ行く船』＆『通りすがりのレイディ』新装・完全版が紹介されました。
各巻に書き下ろし短編サイドストーリーのオマケつき。全面的に手直しされた効果か、ひさしぶりに読み返してもほとんど古さを感じない。往年のファンもコバルト版を知らない人もぜひ。
大森氏はこの年9月19日に東京・秋葉原の書泉ブックタワーで開催された『星へ行く船シリーズ』新装・完全版刊行記念の新井素子さんのトーク＆サイン会で、ゲストとして登場し新井素子さんと対談しました。
新井素子さんの名前は出てきませんが、新井素子さんのエッセイ「締切り忘れてた事件」を収録したアンソロジー『〆切本』（左右社）が紹介されました。
漱石から太宰から乱歩から安吾から藤子不二雄(A)から西加奈子から村上春樹まで、古今の作家数十人がエッセイやら手紙やらで吐露した「〆切に対する泣きごと繰りごと恨みごと」をまとめた本。人の不幸は蜜の味とは言うけれど、よくぞ集めたねこんなにも！ いやぁ楽しい本だ。