ホラーハウス1987年12月号増刊
新井素子さんを輩出したSF雑誌『奇想天外』が2度目の復活を遂げました。編集後記で曽根編集長はこのように書いています。
新しい「奇想天外」をお届けします。三度目の船出になります。前回の難破漂流からもう5年の歳月が流れてしまいました。
お祝いに駆けつけて下さった伊藤、鏡、川又の三氏（座談会をご覧下さい）の言を待つまでもなく、辺りの情況は以前とはだいぶ変っているようです。具体的には、SFから派生したヒーロー小説が、スーパー伝奇、サイキック・ロマンなどと銘打たれて、花を咲かせています。SFが輸入されてからかれこれ30年、その間に日本の土壌に様々な新しい種子をまいてきました。その芽を伸ばし、大木に育てていきたいという初志に変りはありません。とてつもなく面白い小説を生みだしたいと思います。とりあえず隔月刊です。
中編小説。イラストを担当したのは佐竹美保。後編は1988年1月25日発売のVol.2に掲載されました。
単行本は後に大陸書房から、中編「ネプチューン」を加えて刊行されました。→『今はもういないあたしへ…』