「'84 ザ・人間」は、話題の人物を取り上げたシリーズインタビューと思われます。
前書きにはこのように書いてあります。
たった半年で、千五百枚にものぼる長編小説を四十万部も売れば、この出版不況の時代、ちょっとした出来事（イベント）だとはいえないだろうか。新井素子、二十三歳。この大学を卒業したての女流SF作家は、日本中の中高生、大学生の人気をすっかり独占してしまった。そう、全国のお父さん、お母さん、あなた方の娘さんが読んでいる本は、セックス記事が氾濫する少女雑誌ばかりじゃない。実はこういう面白い本なのだ、ということもお忘れなく――。
「千五百枚にものぼる長編小説」とは〈新鋭書下ろしSFノヴェルズ〉の『・・・・・絶句』（記事は正しく五点で書いてありました）のことです。七刷とも書いてあります。
P.24には、「この夏には長編「あなたにここにいて欲しい」（仮題）を出す。」とあります。インタビューの時点ではまだ仮題だったようです。