第29回日本SF大賞は貴志祐介の『新世界より』とTVアニメシリーズ『電脳コイル』（原作・監督／磯光雄）が受賞しました。貴志祐介の「受賞の言葉」、磯光雄のインタビュー、選考委員による選評が掲載されています。
候補作は下記の通り。
『Boy's Sruafce』（円城塔／早川書房）、『MM9』（山本弘／東京創元社）、『赤い星』（高野史緒／早川書房）、『新世界より』（貴志祐介／講談社）、『電脳コイル』（原作・監督／磯光雄）
日本SF大賞の選考委員を務めた新井素子さんによる各作品の選評です。映像作品を見るのは苦手だと感じていた新井素子さんでしたが、選考に臨むに当たって『電脳コイル』を大賞候補として推すことに決めたと述べています。
今号に登場した執筆者の紹介ページです。P.418で新井素子さんの紹介文が掲載されています。
■新井素子［あらい・もとこ］
東京都出身。「あたしの中の……」が第１回奇想天外SF新人賞に佳作入選し、デビュー。「グリーン・レクイエム」で第12回星雲賞（日本短篇部門）、「ネプチューン」で第13回星雲賞（日本短篇部門）受賞。『チグリスとユーフラテス』で第20回日本SF大賞を受賞している。近作に『ひでおと素子の愛の交換日記 改版』（角川書店刊）がある。