本の帯に新井素子さんが推薦文を書いております。表紙側には「新井素子氏大絶賛！！」の惹句と共に新井素子さんの言葉が書いてあります。
こんなお話が読みたかった！
こんなぬいぐるみに会いたい♥
また、裏表紙側には「読みおえた瞬間、嫉妬にかられてしまった」という題の短文が掲載されています。
”ぶたぶた”。ああ、何て素敵なぬいぐるみなんだろ。『ぶたぶた』。ああ、何ていいお話なんだろ。『ぶたぶた』。ああ、くっやしいなあ、矢崎さんじゃなくて、私が、このお話、かきたかったよおっ！
うん。
もし”ぶたぶた”とお友達になることができたなら、それはすんごい幸せなことで、その事実はきっと、私の一生の宝物になってくれるだろう。
ここにいるのは、”私”の投影ではない。”私”が依存するものでもない、”私”から自立した、でも”私”と素敵な関係を持っている、そんな”私”の理想のぬいぐるみなんだ。
そう。
私は、ずっと、こんなお話が読みたかったのだ―。
異形コレクション『キネマ・キネマ』（光文社文庫）の井上雅彦による矢崎存美の紹介文に新井素子をして絶賛せしめた
と書かれているのは、たぶんこの帯の文章のことだと思われる。
P.317に新井素子さんの名前が登場しています。
この本を出版するにあたって、様々な方にお世話になりました。御礼申し上げます。
結果的にきっかけを作ってくださった井上雅彦さん。素敵な帯を提供していただいた新井素子さん。作品と表紙の装幀両方にアドバイスをしていただいた溝端ひろみさん。ぶたぶたのプリクラを携帯電話に貼ってくれた廣済堂出版の早草れい子さん、デザイナーの原田幸生さん。そして、表紙のデザインや各作品の扉の写真諸々、公私ともに迷惑かけました溝端直樹さん。その他、折に触れて励ましてくださった皆様――。