『老虎残夢』は第67回（令和3年度）江戸川乱歩賞の受賞作。選考会の意見を踏まえ、応募作を加筆・修正して刊行されました。
帯の表紙側にはこのように書いてあります。
最侠のヒロイン誕生！ 湖上の楼閣で舞い、少女は大人になった。彼女が求めるのは、復讐か恋か？
第67回江戸川乱歩賞受賞
綾辻行人
論理的に真相を解き明かしていくスタンスにはブレがなく、スリリングな謎解きの演出も◎。
京極夏彦
南宋の密室という蠱惑。武侠小説としての外連。特殊設定ミステリという挑戦。愉しい。
江戸川乱歩賞は、日本推理作家協会が主催する公募の小説新人賞です。
第67回では、日本推理作家協会が委嘱した予選委員（香山二三郎、川出正樹、末國善己、千街晶之、、廣澤吉泰、三橋曉、村上貴史）が候補作を決定し、選考委員（綾辻行人、新井素子、京極夏彦、月村了衛、貫井徳郎）が受賞作を決定しました。選考会は2021年5月17日（月）、リモートにて行われました。
P.324-330に選考委員の選評が掲載されています。新井素子さんの選評はP.325-326。
新井素子さんは第65回から連続して選考委員を務めています。