2006年に角川書店より出版された単行本を文庫化。裏表紙の内容紹介にはこのように書いてあります。
中川芹、湘南育ちの33歳。5年前からマリーナでバイトするかたわら、キャット・シッターで生計を立てている。依頼主の留守中に猫の世話をするという仕事がら、依頼主の人生模様をかいま見ては、一喜一憂する日々。苦い過去を持つ芹は、恋愛には臆病だったが、新しい依頼人であるカメラマン・一郎と出会い、お互いの心の傷を知るに連れ次第に心を開きはじめる……。猫によって癒され、結びついていく人々の姿を描く珠玉の物語。
新井素子さんは以前から喜多嶋隆氏とは知り合いらしいですが、小説の解説を書いたのは当方が把握している限り初めてだと思われます。ただし旦那さんが『アフター・ファイヴに探偵を』（光文社文庫／1991年）の解説を書いたことがありました。