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おとなの奈良

「京都」に泊まって「大和路」を歩く

書誌情報

【単行本】

新井素子関係の内容

エッセイ：「独特の力の抜け方から読めるいい人ぶり」興福寺◇龍燈鬼立像（国宝）

収録された談話とエッセイ

この本では、各界の著名人による仏像についての談話やエッセイを仏像の写真と共に収録しています。『週刊現代』1997年11月29日号〜2001年10月6日号に掲載されたものと目次にあります。連載のタイトルは「古仏巡礼」ではないかと思われます。

「奈良公園」の章

東大寺

  1. 伝月光菩薩立像……「やさしく指先を合わせ静寂に包まれた仏さま」渡辺貞夫（ジャズミュージシャン）
  2. 誕生釈迦仏立像……「時代の昂揚感を映して微笑む愛らしさ」仲畑貴志（コピーライター）
  3. 帝釈天立像……「静けさや優しさを持つ像が心をつかむ」島田順子（ファッションデザイナー）
  4. 廬舎那仏坐像……「奈良の大仏様の掌を見て考える」赤瀬川源平（作家）

興福寺

  1. 阿修羅像……「きりりと眉をひそめた美少女に魅せられて」小松左京（作家）
  2. 四天王立像……「踏みつけられた邪気は若き日の私の姿」養老孟司（北里大学教授）
  3. 龍燈鬼立像……「独特の力の抜け方から読めるいい人ぶり」新井素子（作家）

新薬師寺

  1. 十二神将立像伐折羅大将……「人間の根源的な怒りを取り戻させてくれる像」小嵐九八郎（作家・歌人）

奈良国立博物館

  1. 降三世明王像……「異教の最高神を踏み付ける力強さ」横尾忠則（美術家）

「西の京・佐保路・佐紀路」の章

薬師寺

  1. 薬師如来像……「強さを秘めた表情に重ね見る人がいる」里中満智子（漫画家）

唐招提寺

  1. 弥勒佛坐像……「修行の末に到達した如来の姿に日常を忘れる」津本陽（作家）
  2. 千手観音菩薩立像……「千の手と目を持つ異形の仏様に救われた」稲葉賀惠（服飾デザイナー）

般若寺

  1. 文殊菩薩騎獅像……「南北朝を見つめ続けた眼差しと対面」北方謙三（作家）

不退寺

  1. 聖観音菩薩立像……「無限の優しさを表現した像に心奪われる」阿木燿子（作詞家）

常光寺

  1. 毘沙門天半跏像……「忿怒の像に現代人の思い上がりへの反省を託す」山藤章二（イラストレーター）

秋篠寺

  1. 伎芸天像……「来るたびに感動を呼ぶ美女像」松坂慶子（女優）

「斑鳩」の章

法輪寺

  1. 虚空蔵菩薩立像……「千恵と慈悲が滲み出る表情に魅せられた」児玉清（俳優）

「飛鳥・当麻」の章

飛鳥寺

  1. 釈迦如来坐像……「辛い目に合いくぐり抜けてこその「男の色気」」内館牧子（シナリオライター）

當麻寺西南院

  1. 中将姫坐像……「女性の苦しみを浄化してきた伝説の姫」桐野夏生（作家）

「桜井・室生」の章

聖林寺

  1. 十一面観音立像……「力強さと優美さが調和する神秘的な千の造形」平野啓一郎（作家）

室生寺

  1. 釈迦如来坐像……「40年来の恋人に心安らぐ美の世界を発見」浜美枝（女優）

〈ちゃこしさんから情報を頂きました。ありがとうございました。〉

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