「拝啓・青春諸君！」は「ビギン・ザ・オジン」（20：30-22：00）枠内で月〜金曜日の5日間に渡り放送された10分間のトーク番組です。塚たんくろう（塚越孝）アナウンサーと著名人ゲストが様々なおしゃべりを繰り広げます。
当時23歳の新井素子さんは1983年12月5日〜9日に出演しました。7日の朝日新聞朝刊テレビ・ラジオ面に番組紹介が掲載されていました。
拝啓・青春諸君！
ニッポン 夜９・48 ＳＦ作家新井素子さんをゲストに迎える三日目。ＳＦとの出会い、ＳＦの魅力などについて聞く。
番組内ではこんな質問が出ておりました。
1日目の自作タイトル紹介で「てんてんてんてんてん絶句」と仰っていましたので、やっぱり「・」の数は5個のようです。
2日目では小学生の頃読んだ本として、ドリトル先生、ルイス・キャロル、C・S・ルイス、リンドグレーンを挙げていました。成長するにつれて童話→ミステリ→SFと読んで行ったそうです。また、家ではお婆ちゃんにチャンネル権があり、お婆ちゃん子だったので一緒に時代劇（水戸黄門・銭形平次・素浪人花山大吉など）を見ていたため、芸能関係には疎いとか。音楽はサザンオールスターズ、松任谷由実、山下久美子などを聴いていたそうです。
ちなみに当時は「女子大生ブーム」というのがありまして、その流れで女子大生作家・新井素子に同じ女子大生のことをどう思うかという質問が出たと思われます。素人女子大生たちをメイン出演者に起用したフジテレビの深夜番組「オールナイトフジ」がこの年の4月に放送を開始。また”愛人バンク”としてメディアが大きく取り上げた「夕ぐれ族」に多くの女子大生が登録していたことも話題となりました。奇しくも放送4日目の12月8日の新聞には、時の人であった「夕ぐれ族」の若手女性社長が売春斡旋容疑で警視庁に逮捕された、という記事が掲載されていました。
〈たくみさんに録音テープを頂きました。貴重なものをありがとうございました。〉