新井素子掲示板過去ログ

え〜、mamazouさんへの返事なんですが、ツリーが長くなりましたので、
別のスレッドを立てさせて頂きます。
ちなみにスレッドってのは"thread"、「糸」のことですね。
中学の時ですが、New Horizonという英語の教科書には、
"Spider's thread"という話が載ってました。
芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を英訳したものですね。

閑話休題。

>ということは、凪さんと同じで「ブラックキャット」シリーズのキャットより
>レイディが好きなのかしら？

僕はあんまりキャラクター自体に思い入れがないんですよ。
だから、どっちが好き、というのもないです。
なんでかっていうと、思い入れる対象が話自体だからなんじゃないか、
と自分では思ってます。
好きな話、嫌いな話、というのはありますが、キャラクターというのは
あくまで話を構成するいち要素、という考えが強いです。

とは言いながら、『いつか猫になる日まで』の水原誠には憧れましたね。
中学のときに初めて読んで、あんな飄々とした感じの人間になれたらいいなあ、
と思ってました。
僕はどうも執着心が強くて、飄々とした感じには結局なれてませんけどね。

>『いつか猫になる日まで』の水原誠には憧れましたね。

私も！私も！水原誠好きです〜！
あんな風に本当の意味で「優しい人」っていいですよねぇ。
あと、無愛想で怖そうなのに笑うと可愛いところとか、理想的。
もくずちゃんって見る目ある〜と思ってました。

akaponさん、こんにちは。

>え〜、mamazouさんへの返事なんですが、ツリーが長くなりましたので、
>別のスレッドを立てさせて頂きます。

ありがとうございます。

>ちなみにスレッドってのは"thread"、「糸」のことですね。

そうなんですよねぇ、やっぱり「糸」ですよねぇ。
ツリーの最初をスレッドっていうのですか？

>中学の時ですが、New Horizonという英語の教科書には、
>"Spider's thread"という話が載ってました。
>芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を英訳したものですね。

私も同じ教科書だったので知ってますよー。

さて、話を戻して・・・

>僕はあんまりキャラクター自体に思い入れがないんですよ。
>だから、どっちが好き、というのもないです。
>なんでかっていうと、思い入れる対象が話自体だからなんじゃないか、
>と自分では思ってます。
>好きな話、嫌いな話、というのはありますが、キャラクターというのは
>あくまで話を構成するいち要素、という考えが強いです。

そうかぁ、そういう考え方もあるのですね。
私は何度も読み返してるうちに段々特定のキャラクターに対する思い入れ
が出てきちゃったんですよね。
でも、これは人によりけりだし、何が正しいってものでもないんですよね。

>とは言いながら、『いつか猫になる日まで』の水原誠には憧れましたね。

私は水原誠も木村さんもどちらも理想的過ぎてあまり好きでは無かったで
す。
あさみちゃんみたいな屈折キャラの方がどちらかというと好きですねぇ。

ではでは。

akaponさん、こんにちは。

>僕はあんまりキャラクター自体に思い入れがないんですよ。
>だから、どっちが好き、というのもないです。
>なんでかっていうと、思い入れる対象が話自体だからなんじゃないか、
>と自分では思ってます。
>好きな話、嫌いな話、というのはありますが、キャラクターというのは
>あくまで話を構成するいち要素、という考えが強いです。
へぇ〜。いろんな考え方があるんですね。
私は、まず、キャラクターありき。です。
どんな面白いストーリーも、どんでん返しの展開も、すべてキャラクターたちが
考え、動いた結果だと思ってます。
たぶん、これ、自分で小説書いたからなんですよね。
筋を考えてあっても、全然その通りにならないんですよ。
無理に思い通りに動かそうとすると、１ページ書くのに何日もかかったりとか。
結局、気に入らなくてボツってしまうし。
私は、才能がないんだなぁ。
こんな感じで、いつまでも書き上げることが出来ない……。

>とは言いながら、『いつか猫になる日まで』の水原誠には憧れましたね。
>中学のときに初めて読んで、あんな飄々とした感じの人間になれたらいいなあ、
>と思ってました。
>僕はどうも執着心が強くて、飄々とした感じには結局なれてませんけどね。
私もそうです。かっこいいなぁと思ってました。
でも『いつか猫になる日まで』は、神様の存在が一番衝撃的でしたね。
では。

・・・ずいぶん前の話題ですが、書きこませて下さい。

凪>私は、まず、キャラクターありき。です。
　>どんな面白いストーリーも、どんでん返しの展開も、すべてキャラクターたちが
　>考え、動いた結果だと思ってます。

私もそうかもしれない。好きなキャラクター挙げればきりがないくらい一人一人が好きで、だ
からこそ作品が好きなんだと思います。素子さんの作品って、基本的にあんまり悪い人出てこ
ないから、そう言うところも好きです。なんていうのかなあ、素子さんが、一人一人をとても
かわいがっているのがわかるというか、人間が好きなんだなぁって伝わってくるというか。で
もだから、読んでると勇気もらえたり、元気になれたりするんだと私は思います。

>たぶん、これ、自分で小説書いたからなんですよね。
>筋を考えてあっても、全然その通りにならないんですよ。
>無理に思い通りに動かそうとすると、１ページ書くのに何日もかかったりとか。

・・・素子さんもこんな事かいてましたよね。キャラが勝手に動くって。私にはその感覚わか
んないから、ちょっぴり凪さんうらやましかったりして。

結構「いつ猫」の誠って人気あるんですね。私好きじゃないので、ちょっと意外で。私として
はライオンさんのほうが好きでしたね。でも、それって昔の感想なんで、もう一度読み返して
みたいと思います。改めて報告しますね。

では。

みなさんこんにちは。
ちゃんと、読み返してみました。久しぶりに。
…確かに、優しいかもしれない、誠。昔は、もくずのあまりの報われなさにその優しさが
とても辛く感じられたのかもしれません。今は純粋に誠の優しさが感じられました。
でも、やっぱり好きではないかも。一番は、もくずかなぁ。
レイディもあゆみちゃんも言ってたけれど、「誰が従容として運命になんて従ってあげる
もんですか。」って、自分の人生を自分の力で生きようとしている。その姿が、やっぱり
憧れです。…今も、昔も。
私が素子さんに出会ったのって小学生だったから、登場人物みんな年上で、ずっと私の憧
れで、目標でした。でも、気がついたらもう大抵の人の年追い抜いてて(下の方でそんな
話題ありましたよね）、でも今でも私、昔の感覚のままなんですよね（さすがにかつみ達
には違うけど）。つくづく、自分が成長してないんだなあと、淋しくなりました。
…なんか、しんみりしてしまいました。ところで。
…その後の地球人、どうなったんでしょうね。パワーアップ、したのかなぁ…。ちょっと
気になりました。

それでは、また。

>…確かに、優しいかもしれない、誠。昔は、もくずのあまりの報われなさにその優しさが
>とても辛く感じられたのかもしれません。今は純粋に誠の優しさが感じられました。

ああ、そうですね。
彼は自分を好きになってくれた女の子に対してすごく優しいと思います。
拒否の気持ちを、さりげなく遠まわしに言っちゃうところとか。
ちゃんと相手の気持ちは受けとめてたわけで。
中学の時は、彼のそういうところがすごいかっこいいと思ってたんですよ。
今となってはそのさりげなさがちょっと鼻につく、というか、
ちょっと苦笑いしたりしますが。すごいキザですよね。
『いつか猫になる日まで』を読み返すと、
なんか、俺も歳食ったな〜、なんて思ったりもします。

akaponさん、美佳さん、こんにちは。

>>…確かに、優しいかもしれない、誠。昔は、もくずのあまりの報われなさにその優しさが
>>とても辛く感じられたのかもしれません。今は純粋に誠の優しさが感じられました。
>彼は自分を好きになってくれた女の子に対してすごく優しいと思います。
>拒否の気持ちを、さりげなく遠まわしに言っちゃうところとか。
>ちゃんと相手の気持ちは受けとめてたわけで。
>中学の時は、彼のそういうところがすごいかっこいいと思ってたんですよ。
>今となってはそのさりげなさがちょっと鼻につく、というか、
>ちょっと苦笑いしたりしますが。すごいキザですよね。

うーーーん、でもやっぱり一寸罪作りな感じが私はします。
拒否の気持をはっきりと言ってあげるのが本当の優しさだと思うのですが。
誠の態度がああいう感じだと何時までももくずちゃんは他の男性に目が向けられ
なくなりそうな・・・・

>『いつか猫になる日まで』を読み返すと、
>なんか、俺も歳食ったな〜、なんて思ったりもします。

私も痛切に思いましたね。
で、読みながら初めて読んだ時のことも思い出したりして懐かしかったです。

ではでは。

akaponさん、mamazouさん、こんにちは。

美>…確かに、優しいかもしれない、誠。昔は、もくずのあまりの報われなさにその優しさが
　>とても辛く感じられたのかもしれません。今は純粋に誠の優しさが感じられました。
Ａ>彼は自分を好きになってくれた女の子に対してすごく優しいと思います。
　>拒否の気持ちを、さりげなく遠まわしに言っちゃうところとか。
　>ちゃんと相手の気持ちは受けとめてたわけで。
　>中学の時は、彼のそういうところがすごいかっこいいと思ってたんですよ。
　>今となってはそのさりげなさがちょっと鼻につく、というか、
　>ちょっと苦笑いしたりしますが。すごいキザですよね。
ｍ>うーーーん、でもやっぱり一寸罪作りな感じが私はします。
　>拒否の気持をはっきりと言ってあげるのが本当の優しさだと思うのですが。
　>誠の態度がああいう感じだと何時までももくずちゃんは他の男性に目が向けられ
　>なくなりそうな・・・・

そうなんですよーmamazouさん！私も、あの罪作りさ加減が許せないんです。
だから、akaponさんのようには思えません。でも、人間として、とても優しいなぁと
思ったんですよね。

私の言葉が足りなかったようなんで、補足、でした。
ではでは。

akaponさん、美佳さん、こんにちは。

美>今は純粋に誠の優しさが感じられました。
Ａ>彼は自分を好きになってくれた女の子に対してすごく優しいと思います。
　>拒否の気持ちを、さりげなく遠まわしに言っちゃうところとか。
ｍ>うーーーん、でもやっぱり一寸罪作りな感じが私はします。
　>拒否の気持をはっきりと言ってあげるのが本当の優しさだと思うのですが。
　>誠の態度がああいう感じだと何時までももくずちゃんは他の男性に目が向けられ
　>なくなりそうな・・・・
美>そうなんですよーmamazouさん！私も、あの罪作りさ加減が許せないんです。
　>だから、akaponさんのようには思えません。でも、人間として、とても優しいなぁと
　>思ったんですよね。
　>私の言葉が足りなかったようなんで、補足、でした。

確かに、人間としてはとても優しいですよね。
啖呵きったはいいけど実際どうしようって途方にくれてるもくずちゃんを
上手にフォローしてあげてますもんね。
ま、彼らはまだまだ若いからこれからですな・・・・・なーんてね。

ではでは。

なるほど、罪作りなところが許せない、
振るならはっきりと振ってほしい、と。
ああ、なんとなくその気持ちも判るような気がします。
思いが残るような振られ方って、後を引きますもんね。

んが、しかし、あの状況ではですね〜、
男としてはああするのが精一杯なんでねーの、とも思うんですよ。
だって、もくずははっきりと誠に気持ちを伝えたわけじゃないでしょう。
なんで、「好き」という雰囲気だけを漂わせている相手に
自分の拒否の気持ちを伝えるのって、
これはむつかしいんじゃないか、と。

>ま、彼らはまだまだ若いからこれからですな・・・・・なーんてね。

「そうだよ、で、道中異星人のもっといい男物色するくらいの厚かましさがなけりゃ」
文庫版244ページの誠の台詞を引用してみました。

途中や最後の方のもくずと誠のやりとりを読んでると、
なんつーか、すごい照れくさい、というか、甘酸っぱい思いがこう、
胸の辺りに沸いて来たりするんですよ。
これが自分で、歳を食ったなあ、って思う理由なんですけどね。

>なるほど、罪作りなところが許せない、
>振るならはっきりと振ってほしい、と。
>ああ、なんとなくその気持ちも判るような気がします。
>思いが残るような振られ方って、後を引きますもんね。
私も、そう思います。
はっきりした方が、良い。

>んが、しかし、あの状況ではですね〜、
>男としてはああするのが精一杯なんでねーの、とも思うんですよ。
>だって、もくずははっきりと誠に気持ちを伝えたわけじゃないでしょう。
>なんで、「好き」という雰囲気だけを漂わせている相手に
>自分の拒否の気持ちを伝えるのって、
>これはむつかしいんじゃないか、と。
まだ、途中までしか読んでないんで、正確なことは言えないんですけど、
もくずがはっきり伝えられないのって、水原誠が、さりげなく拒否してるからじゃないんでしょうか？
水原誠が、ぜーんぜんそんなこと気づかなくて、のほほ〜んとしてたら、
もくずは自分の気持ちを伝えたんじゃないかな？
水原誠の優しさって、どうせ拒否するんだから、本気になる前に諦めさせちまおう
って感じな気がするんですよ。お互い傷つかないように。
本気になって、ふられて、傷ついても、それはそれでいいような。
って、自分じゃ、傷つかないように逃げてますが。

これって、「月がとっても青い」あたりまで読んだ感想なので、
これから、どうなっていくのかは判んないんですけど。

akaponさん、凪さん、こんばんは。

a>だって、もくずははっきりと誠に気持ちを伝えたわけじゃないでしょう。
 >なんで、「好き」という雰囲気だけを漂わせている相手に
 >自分の拒否の気持ちを伝えるのって、
 >これはむつかしいんじゃないか、と。
凪>もくずがはっきり伝えられないのって、水原誠が、さりげなく拒否してるからじゃな　　いんでしょうか？

そうそう！凪さんいいこと言うじゃぁないですか！
なんか、誠ってもくずちゃんが好意らしきものを漂わせるだけではっきり言う前から
拒絶しちゃってますよねぇ。
そんな風にされたら言う方は言えないですよねぇ。

凪>水原誠の優しさって、どうせ拒否するんだから、本気になる前に諦めさせちまおう
　>って感じな気がするんですよ。お互い傷つかないように。

ま、それだって誠がもくずちゃんのことを嫌いじゃないけどそういう対象には見れな
いから厄介だっていうのは判るんですけどね。
でも、やっぱり自分も相手を拒絶するようなことをしたくないから先回りしてるよう
で一寸戴けない。

a>途中や最後の方のもくずと誠のやりとりを読んでると、
 >なんつーか、すごい照れくさい、というか、甘酸っぱい思いがこう、
 >胸の辺りに沸いて来たりするんですよ。

私もこないだ読んでこっちが赤面しそうでしたよぉ。
何ていうのか「こういうのを若いっていうのね」って感じました。
こんな風に考えるようになると年取ったってことですよね？

ではでは。