おんぼろアパート「一刻館」を舞台に、未亡人の美人管理人と珍妙な住人達、その周囲の人々が織りなす人間模様と騒動の数々を描いた人気コメディ漫画。
TVアニメ（フジテレビ系列／1986年3月〜1988年3月・全96話）、アニメ映画（1988年2月／望月智充監督）、実写映画（1986年10月／澤井信一郎監督・石原真理子主演）などにもなった。
「でもって、その『めぞん一刻』のトレーナー、誰にもらった」
「へ？ 小学館の人。えーと、スピリッツの編集部の」
「ああああ判った。聞いた方が悪かったよ」
めぞん一刻っていうのは、小学館からでているビックコミック・スピリッツっていう雑誌に連載されている人気マンガで、陽子さんが着ているトレーナーの胸には、ピンクで MAISON IKKOKU っていう文字と、そのまんがの主人公・五代くんと、ヒロイン・響子さんの顔が印刷されているのだ。
ブライダル・サロンへ結婚式場探しに行く当日、陽子さんが着ていったトレーナーのこと。
原文では「ビックコミック」となっているが（昭和61年10月発行第5刷）、正しくは「ビッグコミック」。『結婚物語』が「野性時代」に連載されていた当時は『めぞん一刻』も「ビッグコミック・スピリッツ」に連載中だった。